「ふくしま未来神楽」 神楽舞の稽古がいよいよ始まりました!

6月21日(日)、福島市の国体記念体育館にて、
記念すべき第一回目の神楽舞の稽古が行われました。

今年のふくしま未来神楽の通底するテーマとして、
作:和合亮一が掲げたのは、「川」。
水が満ち、命の源となり、私たちの暮らしを潤す「川」。
その「川」から、ふくしま未来神楽の物語が始まります~!

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8歳から65歳までの、バレエ、コンテンポラリー、日本舞踊、新体操などなど、
ジャンルを問わない舞踊経験者15名の舞い手お申込者の皆さんが集まってくれました!(この日は全員が女性でしたが、現在、男性のストリートダンス経験者のお申し込みなども続々いただいています(^^)これから創っていく力強い鬼の踊りなどには男性の活躍も待たれます!)
顔合わせ、そして振付・指導の神田もとよ先生が、意気込みもお話しながらのご挨拶を。
「大人も子どもも関係なく、一緒に創っていきましょう!」

まずはストレッチで身体をほぐします。

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いよいよ山木屋太鼓の遠藤元気さんが送ってくれた創作曲に合わせ、
きつねおどり(念仏おどり)と、序の舞(龍の踊り)の冒頭部分の練習が行われました~!
※念仏踊りとは、邪気を祓う踊り。いわきの「じゃんがら念仏踊り」は有名ですね。

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手拭いと本物の笹の枝を舞い手に持たせたい、という演出:木村純一のプランで、
きつねおどりは、手拭い(この日はタオルでしたが)を使った振付になっています。
今、未来の祀りの「五色に龍」の紋をプリントしたデザインにしてはという案が出ています。
それもとても素敵だと思いますし、福島稲荷神社の開祖安倍晴明になぞらえて、
1色ずつ違う五色の色(陰陽五行の五色)を一本ずつ持つ、というのも美しいかも。

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振付の一つ一つに意味があります。
古典的な民俗芸能の意味・流儀を踏まえながらも、
ふくしまの今を語り、未来をまなざす現代的な表現を。
だからこその、「ふくしま未来神楽」!

このきつねおどりは、
当日、ワタナベサオリさんデザインのきつねのお面をかぶり、
何と、一般の皆さんも参加できる踊りなんです!
ぜひ、一緒に踊りましょう!

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では、きつねおどりの振付の解説をぜひ読んでみて下さい!

★拳を握った手で目を隠す動きは能の所作から「悲しみ」を表し、おでこのまえで手のひらをかかげ見晴るかす動きも、能の「遠くを見通す」所作から「未来を見通す」という意味で振付けられています。
次の胸の前に手をやる動きも能の胸のところで扇を開く=「心を開く」意味の所作から、「私の心を開く(=オープンマインド)という意味で。
その後の手をたたく動きは、「開いた心を合わせる」という意味で振付けられています。
次に両手をゆっくりと上にあげていくボレロの動きが入り、空気を仕切り直します。
手拭いを前に振り出す動きは、前に出すことで「あの人へ気持ちをつなぐ」「つながる」意志を表します。
例えば、円を描くフォーメーションで、手拭いを内側に向かって差し出したときは、「亡くなった人とつながる」意味を表し、
外側に向かって手拭いを差し出したときは「その先へ、世界につなぐ、つながる」、という意思を表します。★

神田先生の求心力のあるリードと揺るがない存在感、
そして、この度の神楽創作への情熱と、
集まった皆さんの熱意により、充実した4時間となりました。

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日本舞踊の名取りで民俗芸能にも詳しい舞い手の方がいらして、
次回練習日に「神楽とは何か」についてレクチャーして下さることにもなりました。

今後練習を重ねていったその先が、楽しみとなる初回でした。
舞い手、引き続き大いに募集中です!(※お申し込みはメールフォームから)

次回の更新をお楽しみに! (神楽担当:和合敦子)